翌日のお昼からはオーナーさんたちと打ち合わせがあり、予定通りそれまでに仕事を終え部屋を出たのですが。。。。。
オーナーHさんが、同じ棟にある別のゲストハウスのお部屋を借りている方が予定では今朝明け渡すはずなのに荷物が残っていると焦っておられました。この日、オーナーHさんと、関係者Sさんとランチをした後の打ち合わせになっていましたが、どうもこの件が解決しないと打ち合わせへは行けそうにありません。Sさんの車で待っていると、アメリカ人らしい男性が自転車で来ました。どうやらゲストはこの方のようです。
彼はウィルとでもしておきます。
「うっかりしていた。明日まで部屋を借りていると思ったんだ」
と説明されました。
ウィル! 大丈夫か!!!!???
今晩の部屋はあるの? ここはもう満室よ!!!!
私はウィルにゲストハウスの従業員として認識されてしまったようで、お部屋の準備をしているオーナーさんの代わりにゲストハウスの従業員として働くことに(笑)
ウィルはせっせと結局荷物をまとめるも
「ボクは4か月この近くに住んだことがあるんだ」
とスマホを広げ出す始末。
「あなた、今は荷物をまとめた方がいいわ」
と従業員N(私)は口を出します。
「oh,yes」
と素直に従う所を見ると、私が名古屋から来た部外者だとは思われていない様子。
そうしながら手際の良いオーナーHさんが空いているカプセルホテルを手配しウィルはそこに泊まることに。予約も全てしてあげるという、本当に迅速で心のこもった対応をされて驚きました。
私たちはこの後ランチをする予定だったのですが、オーナーHさんがウィルをカプセルホテルまで送ると提案。ウィルは
「本当に感謝しているよ」
とカプセルホテルに消えたあとオーナーHさんに言い残したそうです。普通は消える前に言うんじゃい?と思ったけれど、送る車の中で元カノの写真を私に見せ
「美しいだろ?」
と言ったり、
途中で小声で従業員N(私)に
「oh, no 靴を部屋に忘れた・・・・ボクどうしよう」
と情けなさそうに言うウィルです。まぁ、いいか。と思えるキャラでした。
ちなみに体格もお顔もウィル・スミスに似ています。そうです。小声で怯えるようには見えないタイプです(笑)
オーナーHさんいわく、
「こんなことは初めてだ!」
とのことで、昨夜のお部屋の予約といい、ウィルと言い、初めての経験ばかりだったそうです。
なんとかランチを済ませ、打ち合わせが始まりました。そこで関係者Sさんが
「時間があれば伏見稲荷へ案内する」
と言ってくださいました。お仕事で来ていてこのようなもてなしを受けることは本当に嬉しいことです。Hさん、Sさんともに本当に素敵な方です。途中打ち合わせに加わった施工業者のKさん、設計士Iさんもとても素敵な方でした。
そして、帰りにオーナーHさんが近鉄を使ってはどうかとお話されていました。ここは県外と言うこともあり新幹線で帰る予定でしたが近鉄の窓口が近ければ聞いてみようと思い立ちました。結果、さすがに近鉄はあきらめ、駅員さんに別れを告げ振り返るとそこには
篠原信一さんが立っておられました。
「握手をしてください」というのが精一杯でしたが、快く手を出してくださりました。暖かい目をした優しい方でした。
実は、ずっとこの方の事が気になっていました。大ファンというわけではありませんし、深い理由があったわけではありません。気になる理由もわかりませんが、それでも気になる方にこういった形でお会いできたのは驚きましたが良かったです。
京都ではとても楽しく過ごさせて頂きました。忘れ物をしたら取りに来て下さいね。などと冗談混じりに話して別れましたが、本当に忘れ物をしてしました。また京都へ行けということですね。
伏見稲荷で出会ったセラピードッグ
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