八宅派風水とは、基本的に自分と建物の相性が良いかどうかを判断します。自分の生まれた年と、建物の方向を元に鑑定する方法です。
八宅風水の八は8方位のことで、文字通り方位をメインにしたものです。そして、命卦は生まれた年を数字や卦に置き換えたものです。この二つが判れば八宅風水の基本的な見方は出来るでしょう。
八宅風水の見方
八宅派風水で鑑定する方法は以下の通りです。
(以下、調べる建物は”建物”、調べたいその人本人は”本人”と表現します)してください。
注意する点は
- 会社や店舗、自宅などどの場合は必要になる方位は建物の後ろであること
- マンション、ビルなどは個別の方位ではなく建物全体の後ろの方位が必要
- 2月4日以前に生まれた人は前の年の生まれとすること
です。
概略として、ステップ1~3で4つの必要な情報を調べ、調べた情報を元に表から吉か凶かを判断していきます。
本人の生まれた年から命卦<右側数字>を下の表1から見つける
例、1947年生まれの男性なら命卦8、女性なら7。
生まれ年(西暦) | 和暦 | 男性 | 女性 |
1946・1955・1964・1973・ 1982・1991・2000・2009 |
昭和21年・30年・39年・48年・ 57年・平成3年・12年 |
9 | 6 |
1947・1956・1965・1974・ 1983・1992・2001・2010 |
昭和22年・31年・40年・49年・ 58年・平成4年・13年 |
8 | 7 |
1948・1957・1966・1975・ 1984・1993・2002・2011 |
昭和23年・32年・41年・50年・ 59年・平成5年・14年 |
7 | 8 |
1949・1958・1967・1976・ 1985・1994・2003・2012 |
昭和24年・33年・42年・51年・ 60年・平成6年・15年 |
6 | 9 |
1950・1959・1968・1977・ 1986・1995・2004・2013 |
昭和25年・34年・43年・52年・ 61年・平成7年・16年 |
2 | 1 |
1951・1960・1969・1978・ 1987・1996・2005・2014 |
昭和26年・35年・44年・53年・ 62年・平成8年・17年 |
4 | 2 |
1952・1961・1970・1979・ 1988・1997・2006・2015 |
昭和27年・36年・45年・54年・ 63年・平成9年・18年 |
3 | 3 |
1953・1962・1971・1980・ 1989・1998・2007・2016 |
昭和28年・37年・46年・55年・ 平成元年・10年・19年 |
2 | 4 |
1954・1963・1972・1981・ 1990・1999・2008・2017 |
昭和29年・38年・47年・56年・ 平成2年・11年・20年 |
1 | 8 |
建物の後ろ方位を調べておく。
8つの方位は下のように東グループ、西グループに分かれています。まずその表から、建物の後ろ方位を基準に ”宅卦” を調べる(坎艮などの漢字)。続いてその宅卦は東グループか西グループのどちらどちらのグループに属するかも見ておく。
1.で調べた命卦が同じく下の東グループ、西グループの表から東、西のどちらのグループに属するか調べる。
ステップ2の例、建物後ろ方位が西なら、宅卦は兌で西グループ。
ステップ3の例、命卦が9なら東グループ、6なら西グループ。
建物後ろ方位 | 宅卦 | 命卦 | 生気 | 天医 | 延年 | 伏位 | 禍害 | 五鬼 | 六殺 | 絶命 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北 | 坎 | 1 | 南東 | 東 | 南 | 北 | 西 | 北東 | 北西 | 南西 |
東 | 震 | 3 | 南 | 北 | 南東 | 東 | 南西 | 北西 | 北東 | 西 |
南東 | 巽 | 4 | 北 | 南 | 東 | 南東 | 北西 | 南西 | 西 | 北東 |
南 | 離 | 9 | 東 | 南東 | 北 | 南 | 北東 | 西 | 南西 | 北西 |
建物後ろ方位 | 宅卦 | 命卦 | 生気 | 天医 | 延年 | 伏位 | 禍害 | 五鬼 | 六殺 | 絶命 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
南西 | 坤 | 2 | 北東 | 西 | 北西 | 南西 | 東 | 南西 | 南 | 北 |
北西 | 乾 | 6 | 西 | 北東 | 南西 | 北西 | 南東 | 東 | 北 | 南 |
西 | 兌 | 7 | 北西 | 南西 | 北東 | 西 | 北 | 南 | 南東 | 東 |
北東 | 艮 | 8 | 南西 | 北西 | 西 | 北東 | 南 | 北 | 東 | 南東 |
ここまでで、1.本人の命卦、2.建物の宅卦、3.命卦、宅卦のグループの3つが判りました。
4つめは命卦、宅卦の方位の吉凶です。
これは上の東、西グループの表から簡単に見つけられます。
****上の二つの表の一番上段の漢字(生気、天医など)は方位に対する吉凶を表しています。
”生気、天医、延年、伏位は吉で、禍害、五鬼、六殺、絶命は凶” です***
この法則を用いて、方位の吉凶を調べてください。
以上、4つを用いて実際の判断をします。
ステップ2、3で出した命卦と宅卦のグループが同じかどうかにより判断します。
命卦と宅卦が同じグループであることが好ましいです。
例。命卦8の人が建物後ろ方位南西の坤宅に住んでいるなら、命卦、宅卦共に同じ西グループなのでよい。命卦4の人が西後ろ方位の兌宅に住んでいるとよくない。
最初に自分の命卦の方位に何が配置されているかをチェックします。
配置とは玄関、リビング、寝室などのことで
・玄関、リビング、寝室~吉方位(生気、天医、延年、伏位)
・キッチン~凶方位(禍害、五鬼、六殺、絶命)
にあることが基本です。
そして、命卦の吉方位には玄関、リビング、寝室があり、キッチンは凶方位にあるというように、命卦と配置の吉凶が一致するかどうかで判断します。
同じく宅卦の方位と建物の配置の吉凶が一致するかを見て判断します。
例。命卦7の人は北西、南西、北東、西が吉方位。この位置に玄関、リビング、寝室があるとよく、
凶方位にはキッチンなどがあるとよい。
個人が使うか全員が使う部屋なのか、キッチンなのかリビング、それともオフィスなのかなど、部屋の用途や目的から、細部を判断します。
下の表は ”坎宅又は命卦1” と ”艮宅又は命卦8” の場合の方位ごとの表です。
命卦1の人が艮宅に住んでいる場合だとすると、吉凶方位が一致せず逆になるのが判ると思います。(白は吉ブルーは凶)。つまり宅卦、命卦もどちらかのグループに属するので、同じグループなら吉と凶が一致するので良いという事になります。
もう一つ、命卦1の人と命卦8の人が同じ家に住んだ場合に、吉凶方位が一致しないこともあるのが判ります。同じ家にいながらリビングが吉の人と凶の人が出てくるということです。ですから、命卦だけではなく宅卦も用いて判断をします。
南東 | 南 | 南西 | |||||||||
東 |
|
西 | |||||||||
北東 | 北 | 北西 |
南東 | 南 | 南西 | |||||||||
東 |
|
西 | |||||||||
北東 | 北 | 北西 |
ここでは省略していますが、生気、天医、延年、伏位、禍害、五鬼、六殺、絶命にはそれぞれ意味があります。
この意味と玄関、寝室、キッチン、ホームオフィスなど、部屋の目的を見ることで更に詳細な判断が出来ることになります。
しかし、この方法つまり八宅派風水だけに重きを置いて判断することはありません。この方法はいつ、という ”時間” を見ることが出来ないと言う欠点があるからです。